「耳をすまして聞いてごらん」
小貫大輔
ほんの木

ブラジル、貧民街（ファベーラ）で出会ったシュタイナー教育。

強大な富と貧困が隣接する都市サンパウロ。
麻薬と犯罪の巣窟として恐れられる貧民の街ファベーラで、ドイツの教育家シュタイナーの思想にならって教育、医療、福祉の活動を繰り広げるグループがある。偶然の出会いからこのグループにボランティアとして参加することになった日本人の奮闘記。

28歳になる頃、偶然の出会いからボランティアをすることになったブラジルの貧民街で、体重が二割減るほどの人生最大の危機を迎えてしまった。
そのとき空中分解しそうになる自分を包み、支えてくれたのは、「モンチ・アズール」というシュタイナー教育を社会運動として実践するグループの仲間達だった。
私の人生をすっかり変えてしまったモンチーアズールとの出会い、私が「自分と一致して生きる」ことを教えてくれたシュタイナーの思想、28歳の青年だった自分の人生の高揚を、この本を通じて共有していただければ喜びにつきない。
（紹介文より）